電話占いは、自宅にいながら簡単に占いを受けられる便利なサービスですが、その裏には巧妙な”からくり”が隠されています。
「当たる!」と感じさせる仕掛けに、多くの人が知らず知らずのうちに引き込まれ、依存してしまうことも。
例えば、「コールドリーディング」によって一般的な情報を話しながら相手の反応を探り、まるで見抜いたかのように話を展開します。また、話し方や声のトーンで安心感を与え、依存させる手法もあります。
さらに、相談者の不安を煽り、高額な追加鑑定を勧めるケースも。
占い師の腕ではなく、巧妙な話術や心理誘導によって「当たる」と錯覚させられているのです。

この記事では、電話占いの闇、当たると思わせるからくりを徹底解説!悪質な占い師が使うテクニックについて詳しく解説します。
電話占いの「当たる」と思わせる心理テクニック
電話占いでは、心理学的なテクニックが巧みに使われることがあります。これにより、相談者は「当たっている」と感じやすくなります。
テクニック | 説明 |
---|---|
コールドリーディング | 相手の外見や話し方から情報を読み取り、当たっているように見せる技術。 |
ホットリーディング | 事前に得た情報をもとに占いの的中率を高める手法。 |
バーナム効果 | 誰にでも当てはまる曖昧な表現を使い、特定のことを言い当てたように思わせる。 |
ストックスピール | 一般的に肯定されやすい言葉を使い、相手が自分に当てはまると錯覚させる。 |
確証バイアス | 自分の考えや信じたいことを裏付ける情報だけを集め、確信を深める心理的傾向。 |
イエスセット | 「はい」と答え続けることで、その後の質問にも肯定しやすくなる心理的効果。 |
コールドリーディング
占い師は、相談者の声のトーンや言葉遣いから心理状態を読み取ります。また、「最近、悩んでいることがありますね」といった誰にでも当てはまる言葉を使い、相手の反応を見ながら話を深めていきます。



この巧みな誘導により、相談者は「どうしてこんなに分かるの?」と感じるのです。
ホットリーディング
コールドリーディングとは会話術のひとつで、相手の情報を事前に知らなくても、仕草や話し方、何気ない会話などから相手のことを言い当てることです。
これにより、「あなたよりもあなたのことを理解している」、「あなたを見抜く力がある」など、相手に信じてもらうためのテクニックです。
電話占いサイトでは、相談者がプロフィールや過去の相談内容を登録することがあります。
占い師がこれらの情報を事前にチェックすれば、あたかも霊視や直感で見抜いたように話すことができます。



SNSなどで公開されている情報を参考にする場合もあります。これにより、より的確な鑑定ができるのです。
バーナム効果
「あなたは時に自信を持って行動しますが、不安になることもあります」など、一般的な特徴を指摘すると、多くの人が「自分のことを言い当てられた」と感じます。



この効果を活用することで、占いの的中率が高いように思えるのです。
ストックスピール
例えば、「あなたはとても思いやりがあり、周りの人を大切にする性格ですね」と言われると、多くの人が肯定的に受け止めます。



こうした褒め言葉を交えながら話を進めることで、占い師への信頼感が増し、鑑定結果をより納得しやすくなります。
確証バイアス
人は、自分の信じたいことを優先して受け入れ、それ以外の情報を無意識に無視する傾向があります。
占いの結果が一部当たっていれば、それを強く意識し、「この占い師は本当に当たる」と思いやすくなります。逆に、外れた部分はあまり気にしません。



この心理的な傾向が、占いの的中率を高く感じさせる要因の一つです。
イエスセット
営業や交渉などで効果的に使われるテクニック。
たとえば、「最近、忙しくて疲れていませんか?」など、ほとんどの人が当てはまる質問をすると、相談者は「そうです」と答えます。



これを何度か繰り返すことで、占い師の言葉を受け入れやすくなり、鑑定内容への信頼感が増します。
電話占い業界の闇
電話占いは、悩みを抱えた人にとって心強い存在に思えるかもしれません。しかし、中には利用者を巧みに誘導し、お金を使わせる仕組みがあるのも事実です。



とくに問題となっている手口について説明します。
依存させるビジネスモデル
電話占いの多くは、利用者に何度も相談させることで利益を得ています。
最初は親身に話を聞いてくれますが、次第に「もっと詳しく占うには時間が必要」「今のままだと悪いことが起こるかも」と不安を煽る言葉をかけてきます。
例えば、「運気が下がっているから定期的に占った方がいい」と言われると、心配になって何度も電話してしまう人がいます。
電話占いは時間ごとに料金が発生するため、利用者が占いなしでは不安になればなるほど、業者は儲かる仕組みになっています。



その結果、占いに頼りすぎてしまい、自分で決断できなくなる人もいます。気づけば高額な料金を支払ってしまうケースも少なくありません。
霊感商法や高額商品の勧誘
一部の電話占いでは、不安につけ込んで高額な商品を売りつける手口があります。



「悪い霊がついている」「このままだと大変なことになる」と言われると、怖くなってしまいますよね。
そこへ、「特別なお守りを買えば助かる」と持ちかけ、高いものを勧めてくるのです。
例えば、数万円もするパワーストーンやお札を売りつけられた人がいます。「これを買えば安心」と言われても、一度買うと「もっと強力なものが必要」と次々に別の商品を勧められることもあります。
こうした手法は法律に触れる可能性もありますが、「占い」という曖昧なものを利用しているため、なかなか問題になりにくいのが現状です。



少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐに距離を置くことが大切です。
まとめ
電話占いが「当たる」と感じる理由には、心理学的テクニックの影響が大きく関わっています。
コールドリーディングやバーナム効果などの手法を理解することで、占いをより冷静に捉えられるでしょう。また、インチキ占い師の特徴を知っておくことで、不安を煽る手口や高額な勧誘に惑わされることなく、信頼できる占い師を選ぶことができます。



電話占いを上手に活用するために、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。